毎日一緒に過ごすワンちゃん、ネコちゃんの歯科について詳しく話を聞いてみませんか?

動物で多く発生する歯周病は、歯を支える顎の骨が溶ける慢性の病気です。進行すると歯を失うだけでなく腎臓病や心臓病などの原因となることもあります。放っておいて改善することはなく、予防と少しでも早い診断治療が何よりも大切です。

家族として過ごす動物たちが、毎日ご飯を美味しく食べてくれることが私たちの願いです。見た目だけでは診断できないことも多い、口の中の病気が気になる場合はぜひ一度ご相談ください。

歯科臨床診断学技能認定 獣医師 原田智(セラピスト動物病院 院長) 

当院には、歯科臨床診断学技能認定を受けた獣医師を中心に、アニマルオーラルケアアドバイザー及びアニマルオーラルケアサポーターが多数在籍しており、常に知識と技術のアップデートをおこなっています。

歯周病などの歯科診断のためには歯科レントゲンの撮影が必要不可欠ですが、まずは飼い主様のお悩みと疑問を解消するため、普段の様子や気になっている点などをできる限り詳しく伺います。また、視診や触診などの身体検査を行い、考えられる病気や必要な検査などについてご説明をいたします。

重度の歯周病がある場合や折れてしまった場合など、抜歯が選択肢となることも多いと思います。しかし本当に抜歯をするしかないのか、根管治療や歯周外科療法を施して保存することを選択した場合のメリット及びデメリットを理解し比較検討されることをお勧めします。

歯石は、歯垢が化石のように固まったものです。プラークコントロールの妨げとなり歯周病を起こす要因となります。歯肉との隙間にある歯石や歯垢を除去することが歯周病治療の基本となります。口腔内(歯科)レントゲンで歯の根元の部分まで状態を確認し、歯周病の診断をすることが治療をしていく上で非常に重要です。

硬いものを噛んで歯が折れてしまうことを破折と言います。 このワンちゃんは、かかりつけの動物病院様で診断してもらい、当院に紹介来院されました。 抜髄根管治療を行うことで、歯を温存しました。 術後の歯科レントゲンによる経過観察が必要ですが、抜歯せずにこれまで通りの食事ができるようになりました。

磨きにくい歯の溝を歯科材料で埋めることでデンタルケアをしやすくする、シーラントという処置です。 コンポジットレジンという歯科材料によって歯垢や歯石の付着しやすい場所を平らに形成します。 自宅でのデンタルケアがしやすくなります。

麻酔下で歯石除去を行い、大気圧プラズマの照射をおこなうことで出血しやすかった歯肉の状態が改善しました。プラズマ治療はワンちゃんの歯肉炎治療に対して認可の得られた医療機器ですが、猫ちゃんでも効果があると考えられます。

歯科手術用顕微鏡を用いた歯石除去、抜歯、縫合などを行います。
根管治療や歯周外科など、肉眼では困難な精密治療が可能です。
原則的に口腔内レントゲンで全ての歯の状態を診断します。
立ち会い手術の際は、治療方針について説明しながら治療を進めます。
歯内治療

固いものを噛んでしまったり、強くぶつかったりして歯が折れてしまった場合の保存治療(根管治療)や、歯周病に対する保存治療についてもぜひご相談ください。

左の写真は歯の根っこの神経を取り除く治療中のレントゲン写真と、その際に用いられる根幹治療機(エンドモーター)です。

違和感があるのに様子見で良いと言われた方や抜歯しかないと言われた方のセカンドオピニオンとしての診察もお受けしております。

歯科専用のドイツ製マイクロスコープを導入しています。 動物歯科において、肉眼でおこなう歯科治療よりも更に精度の高い治療が可能になります。 肉眼では見つけられないサイズの歯石も除去できたり、精密な縫合が可能になったことで、重度の歯周病の改善も期待できます。

高性能な一体型歯科ユニットを導入しております。 高速から低速まですべての回転域で高いトルクとスムーズな回転を実現した高機能なマイクロモーターや、歯面の状態に合わせて常にチップ先端に適正なパワーを供給することができる超音波スケーラーを搭載しています。 

歯科処置をおこなう際に空中に舞ってしまう、目に見えない細菌や粒子をバキュームで吸引します。手術環境の汚染を最小限に抑え、衛生的に処置をすることができます。

大気圧プラズマ治療器Pidiは、窒素プラズマ技術を用いた世界初の動物用治療器です。活性種を含む気体を患部に吹き付けるだけで、歯肉炎軽減、口臭低減などの効果をもたらします。

日本の動物病院では歯科用レントゲンの普及率が数%と言われています。 歯周病や口腔内の状態を知るためには歯科専用のレントゲンが必須です。 レントゲン撮影をせずに正しい歯科診断および治療、そして治療の効果を判定することは不可能です。 当院での歯科治療時には、原則的に全ての歯を撮影しています。

根幹治療(歯髄を取り除く処置)に使用します。 当院では最新鋭のAIモーターを導入しています。ベテラン歯科医師が手指で行っていた動きを、機械が再現できるようになりました。 歯内治療のクオリティが保たれ、かつスピーディに治療を終えることができるため、麻酔時間の軽減に役立ちます。

診察料処置 投薬 麻酔 手術料など治療費総額目安
専門診察初診料30003000〜 投薬など3000(診察のみ)〜10000前後
再診15001500〜 プラズマ照射、投薬など1500(診察のみ)〜10000前後
術前検査血液検査、胸部レントゲンなど8000〜30000前後
麻酔下歯科処置(軽度)1500歯科基本処置+麻酔90000〜120,000前後
麻酔下歯科処置(重度)1500歯科基本処置+麻酔+抜歯など120000〜200000前後
歯科基本処置(一律50000円)では、歯科レントゲン検査を中心とした歯科精査と、
手術用顕微鏡を用いたスケーリング (歯石除去)、ポリッシングまでを全ての歯に行います

▶︎ ホームケアについて

病院での歯科処置(プロケア)をおこなった後は、自宅でのデンタルケア(ホームケア)を継続して行い、プラークコントロールをしていくことが重要です。

当院では、ホームケア商品を多数取り扱っており、使用方法の指導もおこなっています。

大気圧プラズマ治療法という選択肢も増え、軽度の歯肉炎であれば週一回の照射で改善が見られるケースも多いです。

『我が家の 愛犬 愛猫に 合ったケアが わからない』『現在 おこなっているケアが 正しくできているのか 知りたい』など、些細なことでも構いませんので お気軽にスタッフまで ご相談ください。

歯周病による痛みがある状態では、ブラッシングを嫌いになってしまう可能性があります。口臭や出血がある場合は歯周病がある可能性が高いですので、無理にケアを続けずに当院での診察を受けていただくことをお勧めします。

▶︎ お勧め の デンタルケア商品

1-テトラデカノール複合体を含むサプリメント。
歯茎・歯肉の健康をサポートします。

カプセルに入っており、中身を出して口腔内に塗布するか舐めさせて与えます。

世界で初めて、歯周病原細菌の抗菌作用が認められた動物用医薬品です。

犬および猫の歯周炎の症状が軽減することが承認された商品です。 ベリー味で嫌がらずに塗りやすい。

口臭の出にくい人から発見された善玉菌K12や、お口の健康維持に役立つ善玉菌M18が配合されています。

気軽にデンタルケアがしやすい小粒(直径5mm)で、美味しく手軽に食べられるミルクフレーバーです。

VOHC(米国獣医口腔衛生協議会)から信頼と効果があるオーラルケア製品に承認されています。

非常に嗜好性が高く、96.6%のワンちゃんが喜んで食べたというデータがあります。 動物病院専売品です。

VET’S DOCTOR SPECシリーズは、ライオンが販売するホームケアグッズです。

動物病院専用に開発されており、歯周の健康を維持する成分、お口の状態で選べる設計を採用しています。

猫用、小型犬用、大型犬用の3種類の療法食です。

特殊な粒を噛むことで、歯垢、着色、歯石の蓄積を減らすことが科学的に証明されています。 抗酸化成分が、毎日の健康管理に役立ちます。

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セラピスト動物病院 町田どうぶつ歯科

東京都町田市忠生3−18−1 042−792−1180

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